さて、2000年が水瓶座の時代の始まりとします。
今は水瓶座30度なはずです。2166年が30度なので、1度あたりが約72年の計算になります。
ざっと表にするとこんな感じです。

サビアン度数    対応西暦
水瓶座28度    2144.4
水瓶座29度    2072.2
水瓶座30度    2000
魚座1度        1927.8
魚座2度        1855.6
魚座3度        1783.4
魚座4度        1711.2
魚座5度        1639
魚座6度        1566.8
魚座7度        1494.6
魚座8度        1422.4
魚座9度        1350.2
魚座10度    1278
魚座11度    1205.8
魚座12度    1133.6
魚座13度    1061.4
魚座14度    989.2
魚座15度    917
魚座16度    844.8
魚座17度    772.6
魚座18度    700.4
魚座19度    628.2
魚座20度    556
魚座21度    483.8
魚座22度    411.6
魚座23度    339.4
魚座24度    267.2
魚座25度    195
魚座26度    122.8
魚座27度    50.6
魚座28度    -21.6
魚座29度    -93.8
魚座30度    -166
牡羊座1度    -238.2
牡羊座2度    -310.4
牡羊座3度    -382.6


すこし検証してみます。
2009年現在のサビアンシンボルは水瓶座30度「アーダスの咲いている野原」。
これまでこだわってきたことを捨ててすっきりする時期。
1927年から1999年のサビアンシンボルは魚座1度「混雑した公共の市場」。
無秩序なまま優劣をつけずに受け入れようって時代。

まだまだ検証の必要がありそうです。
超能力で、松村潔が次のように書いているので、解説を交えながら引用しておきます。

P.181
＞近代の経済の発達は、魚座の1度から5度までの、はじめのサビアングループに属していて、ここでは商業、経済、流通、通信などが発達します。プラトン年代法は、星座の循環が逆に進行しますから、この魚座初期の度数が終わった後で、水瓶座の第5グループ、つまり26度から30度のサビアングループに入ることになりますね。
＞カードのシンボルは「車のバッテリーを点検する修理工」です。人間性についてのすぐれた知識、管理能力、宇宙的なサイズでの連盟という普遍的なネットワークの確率などが強調されてくる時代だということです。
（中略）
＞ルディアはその著書、「アストロロジカル・マンダラ」で、水瓶座30度では、「多様性の単一性」が達成される、と述べています。すなわち、ひとりひとりがのびのびと個性を発揮しながら、なお単一の協力関係に到達するのだ、ということです。（中略）　みんな好きにしている。でも全体にうまくまとまる、ということです。



以上。本当にユダヤ人大富豪の教えでゲラーさんが最後に語っていたような世の中です。

ホルスのアイオン

アレイスタークロウリーは、このアクエリアンエイジをホルスのアイオンとし、自分をその新時代の到来を告げる預言者とみなしていました。そして、その始まりは1904年だという。そのクロウリーによれば、ホルスのアイオンの前はオシリスのアイオン、またその前はイシスのアイオンだったそうな。

ホルスはイシスとオシリスの子。
オシリスはイシスの夫にして冥界の王。厳格な父性原理、権力や統制の時代。
イシス（Isis）は大地母神的性格を現す性格。

これを、これまでの各星座の時代にあわせて考えてみると、


ホルスのアイオン　水瓶座の時代　2000～　これからの時代
オシリスのアイオイン　魚座の時代　BC166- 秩序だった社会。精神性の時代
イシスのアイオン　牡羊座の時代　BC2332- 母性の時代。戦争が多かった。

男性神であるオシリスのとき精神が重視され、女神であるイシスのとき、戦争が多かったわけですから、なんとなく矛盾している気がします。

また、マートのアイオンが後にホルスのアイオンと同時平衡するなんて言い出す人も出てきて、このアイオン論は混乱していきます。

牡牛座の時代 BC4498-BC2332

まだ考古学と歴史学の境目の時代。
新石器時代の中核をなす時期。ストーンヘンジ(BC2500～BC2000)のような巨石文化が行なわれた。

メソポタミアではBC3500頃に楔形文字が発明。
BC3100頃に南部でシュメール人の都市国家が発達しはじめ、
BC2700までにはウル、ウルク、ラガシュなどの多数の都市国家を形成。

エジプト初期王朝（BC3150-BC2686）のナルメル王は確認されるエジプト最古の王。
BC3000ごろにはメソポタミアからワインやビールが伝わる。古代オリエント地域では、ビールを日常消費用、ワインを高級品として飲み分けていた。

ギリシャではトロイア文明が青銅器文明へ。

メソポタミア・エジプト・ギリシャ・インド(インダス文明BC260-)では早くも青銅器文化に移行し、シュメール・ハラッパなどの文明が栄える。


この時代は、牡牛の安定化作用により「国」が生まれた時代であるとされる。
貯蔵であったり、ビールやワインの広がりがあった。

青銅器文化、鉄器文化と続く金属器文化の時代。
メソポタミア、中国では暦が施行されていた。

西ではギリシャではミノア・ミケーネからポリス国家が成立。
クレタ文明（ミノア文明）は青銅器文明であり、紀元前2000年ごろ中期ミノア期に地中海貿易により発展。
紀元前1600年頃の後期ミノア期には、各都市国家の中央集権化、階層化が進んだ。
その後、木材の大量伐採による自然環境破壊で衰退。
紀元前1400年ごろにミュケナイのアカイア人がクレタ島に侵入、略奪されクレタ文明は崩壊した。

メソポタミアはハンムラビ王（BC1729-BC1686）によるバビロニアから、アッシリア（紀元前８世紀）、ペルシア(BC539オリエント支配)と中心が移動。


東洋では
殷（紀元前17世紀頃 -BC1046）、
周(BC1046-BC256)、春秋(BC770-BC403)、戦国(BC403-BC221秦統一)、
秦（BC778-BC206）、
漢（前漢BC206-8、新、後漢25-220）、と時代が続く

牡羊座とその支配性たる火星による戦闘性による社会制度の時代。
鉄が火星、牡羊座をあらわすことからもそういえる。

魚座の時代 BC166-AC2000

簡単に言ってしまえば、キリストが登場してから今までの時代。
西洋では、ギリシャ風のヘレニズムを母体に、
ローマ帝国(BC27-東西分裂395,西滅亡476,西完全滅亡480,東滅亡1453)、
ササン朝ペルシア(226-651)、
神聖ローマ帝国（962-1806)
イギリス(1066-)、フランス、ドイツ、イタリア、スペインが競い合う。
中でも、スペイン、イギリスが新大陸まで巻き込んだ日の沈まない帝国を作るが、アクエリアンエイジ的な民主主義などにより分離独立していく。

イスラムでもイスラム教が610年ごろからはじまる。イスラム帝国が栄える。

東洋では釈迦の言葉が再解釈され、大乗仏教が誕生する。
漢（前漢BC206-8、新、後漢25-220）、
三国時代（黄巾の乱184、魏220-265、呉222-280、蜀221-263、西晋再統一280）
晋（265-420）
南北朝時代（439-589）
隋（581-618）
唐（618-690周705-907）、五代十国をはさみ、
宋（960-1279）
と栄え、そこにモンゴルの元（1271-1368）が世界帝国を作る。後、
明(1368-1644)、清(1636,1644-1912)、中華民国(1912-),中国(1949-)
となっている。

魚座の時代は、魚座とその支配性たる海王星、旧支配性である木星による。
人間が物質のみでなく精神を重要視するようになった時代だといわれる。
精神的なものこそが至上とされる時代が続いた。

プラトン年代法―アクエリアンエイジって何？

プラトンが提言したとされる歴史区分があります。
約26000年周期の歳差現象により、春分点の位置する星座が約2000年ごとに変わってしまう。
それにつもない人々が神とするものが移り変わっていく。
たとえば、これまで2000年はイエス・キリストに象徴されるうお座の時代。
それより前は、雄羊の神、アモンによるおひつじ座の時代。
そして、これからは、人間自身を表す水瓶座の時代。

私は始めてこれを読んだとき、信じられませんでした。
「人々が神とするものが星座にあわせて移り変わる！？ いったいどういうことだ？」

それも今ではなるほどと思えるほうになりました。
ここで春分点の示す感受点は、深い深い人々の意識、
すなわち、神にもつながるほど深い意識を示していると考えられます。
それが移り変わることによって、人々が神とするものも変わってきたのですね。

そして、今がちょうどその春分点が魚座から水瓶座へ移り変わる過渡期であり、
春分点が水瓶座に移り変わったその時代が水瓶座の時代（アクエリアンエイジ）なのです。

今回は、その歴史区分を、サビアンでより詳細に分割し、私たちの未来予測に役立てたいと考えています。
その前に、これまでの時代を検証しておきます。

アクエリアンエイジは西暦何年から始まるのか？

いろいろ調べてみましたが、西暦何年からがアクエリアンエイジであるという適切な確証のある説はありませんでした。その確証は、サビアンによる区分とその時代の事象で求めることにし、ひとまず手元にある魔術書Angels, Demons & Gods of the New Millenium 、P.82『The Great Astrological Year』の表に従いきりのいい2000年を機軸にしてみます。
すると・・・

2000～　水瓶座、宝瓶宮の時代　アクエリアンエイジ
BC166- 魚座の時代
BC2332- 牡羊座の時代
BC4498- 牡牛座の時代
BC6664- 双子座の時代
BC8830- 蟹座の時代
BC10996- 獅子座の時代
BC13162- 乙女座の時代
BC15328- 天秤座の時代
BC17494- 蠍座の時代
BC19660- 射手座の時代
BC21826- 山羊座の時代

上記のようになります。
これから、上記の細かい時代を読んでいきます。

アクエリアンエイジはどんな時代？

2000年もの長きにわたる時代なので、一概にはいえませんが、今のところ次のように考えられます。

「人間個人個人が主体となる、人間個人の神聖が発揮される時代。」
とてもクロウリー的ですね。このことから、クロウリーは「全ての男女は星である（Every man and every woman is a star.）」といったように思います。
そして、カルガンチュア物語に影響を受けた言葉「汝の意志するところを行なえ、それこそ法のすべてとならん!（Do what thou wilt shall be the whole of the law.）」があるのだと思います。


「あらゆる知識が水がめから流れ出る水のように、人々の中にいきわたる時代」
インターネットが出てきた頃から、こうなることはわかっていました。
動画もP2Pの後、youtubeやニコニコ動画などで共有されるようになりました。
アクエリアンエイジな以上、この流れは止められません。
もちろん、新しい時代にあわせたルールは必要ですが、時代に逆行した著作権を振りかざしたり、
ましてや一部の権力がこれを理由に振りかざされることは悲しいことです。


「人類みんなが自分らしく生きる時代」
本田健の『ユダヤ人大富豪の教え』で、ゲラー氏が最後に語っているような世界です。
占星術、とりわけサビアン占星術により、
人々が自分の本質を知り、自分らしく生きるお手伝いをするのが私の理想です。

以上がわたしが淡く考えている、アクエリアンエイジのイメージです。
これから書く文章で、サビアンによりその詳細を明らかにしていくことを目的にしています。